Knee OA
変形性膝関節症に対するPRP療法の臨床効果とレスポンダー解析。
臨床効果を示すだけでなく、誰に、どのようなPRPが、どのような条件で有効なのか。運動器再生医療を、科学的に検証し社会実装へつなげます。
膝変形性関節症を中心に、PRP療法の臨床効果、治療反応を規定する因子、PRP組成や成長因子、投与プロトコールを検討しています。
さらに、日常診療から得られるリアルワールドデータを用いて、患者背景や治療条件とアウトカムの関係を検証します。
変形性膝関節症に対するPRP療法の臨床効果とレスポンダー解析。
成長因子、血小板特性など、治療反応に関わる生物学的因子を検討。
腱・靱帯を含む運動器組織へのPRPの応用と修復機序を研究。
臨床データベースを用いて、実診療における効果と適応を検証。
生物学的治療で組織修復を支えながら、画像・身体所見・筋力・動作・競技負荷を段階的に評価する。再生医学とスポーツ医学を組み合わせ、確実な復帰と再発予防、Return to Performanceを目指します。
PRPの組成と生物学的作用を理解し、損傷組織の修復を支える。
画像、身体所見、筋力、動作を定期的に評価し、回復を“見える化”する。
時間だけで進めず、到達基準を確認しながら競技特異的負荷へ移行する。
GPSなども用い、競技に戻るだけでなく本来のパフォーマンスへつなげる。
治療・リハビリテーション・競技復帰を分断せず、一つの連続したスポーツ医療として考えます。
PRPを活性化した後に放出される成長因子・サイトカインを測定し、膝OAに対する臨床効果との関係を検証しています。PRPの質を、より生物学的に理解することが目的です。
非活性PRPと活性化後上清を比較し、活性化によって実際に放出される因子を評価。
EGF、PDGF、BDNF、VEGF、TGF-β1など複数因子を測定し、臨床反応との関係を探索。
疼痛改善などの臨床アウトカムと生物学的特徴を結び、Responderの特徴を解析。
膝OAの研究に加えて、筋内腱損傷、腱・靱帯損傷、疲労骨折など、スポーツ外傷・障害に対するPRPの臨床応用とリハビリテーションの統合を検討しています。
2023年にいわきFCでPRP療法を受けた選手数。
肉離れ、靱帯損傷、半月板損傷、疲労骨折、膝蓋腱炎、膝OCDなどに対して実施。
なかでも筋内腱・筋腱移行部損傷を伴う肉離れを重要な臨床テーマとして扱っています。
いわきFCで用いてきた一例では、BAMIC 3Cなど筋内腱損傷を伴うタイプに対し、LP-PRP 3–4 mLを超音波ガイド下に投与し、2週間隔で2回行うプロトコールを採用してきました。
※ここに示す内容は当センターでの臨床実践例であり、全症例に一律に推奨する治療手順ではありません。適応・投与回数・リハビリテーションは損傷形態と臨床所見に応じて判断します。
講演資料で提示しているBAMIC 3C相当の筋内腱損傷例です。損傷形態をMRI・超音波で確認し、治療とリハビリテーションを組み合わせながら経時的に評価します。

筋内腱・筋腱移行部の修復だけをゴールにせず、柔軟性、遠心性筋力、動作、GPS負荷まで確認し、Return to Performanceを目指します。




受傷時、2週、4週、6週の経時画像。講演資料で提示した一例です。画像変化のみからPRPの効果を断定するものではありません。
筋腱移行部の修復だけでは競技復帰は完成しません。柔軟性、遠心性筋力、動作、スポーツ特異的負荷を段階的に重ね、Criteria-basedでReturn to Performanceへ進めます。
安静時痛、歩行時痛、ストレッチ痛、収縮時痛を確認。
Walking → Jogging → Accelerationへ段階的に進行。
Y-balance、Single Hop、Agility、Vertical Jumpなどを評価。
Football ActionとGPS負荷を確認し、Return to Performanceへ。
PRPの組成、組織修復、膝OAの治療反応、臨床アウトカムまで、複数の角度から研究を積み重ねています。
治療効果の検証と標準化を通じて、臨床現場で再現性のある再生医療へつなげます。